2010年 01月 11日
成人式。 |
平成22年の鶴岡市成人式に出席しました。昨年クリスマスイブに40歳になった私は、いつの間にか2倍の年齢。ビックリ!20年前、東京から帰省して参加した成人式のことを懐かしく思い出しました。
今日の成人式は合併前の旧鶴岡市地域が対象で、1045人中780人が参加。進学や就職で地元を離れている若者も相当数参加してくれたのでしょう。誓いの言葉を述べた方も、東京で教師目指して勉学に励んでいるとのこと。本当にオメデトウ!!!
20年ぶりに参加してみて、各地で報道される「荒れる成人式」ほどヒドくはありませんが、1割か2割ほどの参加者の私語や笑い声で充分に騒がしかったです。保育園や幼稚園の雰囲気に近い印象。小学校に読み聴かせに行くとほとんどの子どもは集中して聴いてくれますので、中学か高校の段階で、「人の話は黙って聞く」というモラルが崩れたのでしょうか。
市長・加藤紘一衆議院議員・市議会議長の3人が祝辞を述べましたが、原稿ナシで話した加藤代議士の時は比較的静かでした。「原稿棒読みでなく、自分の言葉で話しかけるほうが伝わる」という当たり前のことを改めて確信しました。
さて鶴岡市では、合併前の6地域それぞれで成人式が開催されます。これには「合併前の町村での絆を尊重している」というプラスの見方もありますが、「何年経っても全市としての一体感が醸成されない」マイナス面も無視できないのではないでしょうか。同じく合併した酒田市では、全市での成人式を1回で行なっています。
鶴岡市の鶴岡以外の旧町村部では、夏に開催。山形県の調査によれば、県内で成人の日に成人式を行う市町村は少数派。その理由は「夏のほうが県外在住者が帰省しやすいから」「大雪の心配がないから」が多いようです。 一人でも多くの新成人が参加できる日程が望ましいはずですが、なぜ鶴岡地域だけが成人の日に開催するのかな?
今日の成人式は「鶴岡市・鶴岡市教育委員会・鶴岡市選挙管理委員会」の主催。「行政がお膳立てしてあげるから、新成人さん達は遊びにいらっしゃい」という、言わばコドモ扱いです。市長と市議会議長の祝辞の中に「オトナとしての責任と自覚を持って行動すべし」というような内容が含まれていましたが、19歳が20歳になったからといって、突然オトナになれるはずがない。子どもの頃から少しずつ社会性を育て、政治への参加意識を持つように仕向ければこそ、選挙権を適切に行使できる20歳が大勢出現し、若者の力が日本を動かすようになる。多くの自治体がそうしているように(鶴岡市の他の地域でも導入済み!)新成人による実行委員会にプロデュースを託すのも、オトナとして遇する方法ではないでしょうか。
式典終了後、茶席が設けてあったので、一服いただきました。2010年初めての抹茶の苦味に、背筋が伸びました。ふと目を上げると「夢」という字が。先代の「殿はん」酒井忠明氏の穏やかにして力強い字が、「夢に向かって邁進せよ」と新成人たちに語りかけている気がしました。
by tanaka-tsuruoka
| 2010-01-11 21:22
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