2012年 09月 21日
鶴岡市にとって最適な議員定数とは。 |
去る9月13日、全国市議会議長会法制参事の廣瀬和彦氏をお迎えして、【議会のあり方と議員定数】を考える市民学習会を開催しました。市議会議員全員で主催したかったのですが、新政クラブ21名と政友公明クラブ3名のご参加は得られず、有志10名での主催となりました。
鶴岡市議会の議会改革特別委員会では、来年秋の改選での議員定数をどう設定するか議論されており、9月28日には公聴会を開催します。
→ 鶴岡市議会HP【市議会議員の定数に関する「参考人意見聴取会」を開催します】
しかし、地域代表+女性団体代表+青年会議所代表+市議OBという顔ぶれでは、ほとんどが高齢者、女性は2名だけ。「市民の皆さんの意見を聴くため」という目的には不足ではないでしょうか。
市民に適切な情報を開示し、共に考えていく姿勢は、少し時間はかかるようでも結局「急がば回れ」になると確信しています。新文化会館についても同じ!
現在、鶴岡市議会は34名で構成されています。東北でもっとも広い市域に暮らす、4万8千世帯・13万7千人(8月末現在)の声をきちんと反映するために、常により良い議会のあり方を模索していかねばなりません。議会改革は非常に大切ですが、「定数を減らして経費を削減すれば万事OK!」というほど単純な問題ではないことにご注意を!!!
60人以上がご参加。講演も質疑も充実していましたが、女性はわずか3名、青年層もごく少数だったのが残念。一歩ずつ進んでいきたいものです!
鶴岡市議会の議会改革特別委員会では、来年秋の改選での議員定数をどう設定するか議論されており、9月28日には公聴会を開催します。
→ 鶴岡市議会HP【市議会議員の定数に関する「参考人意見聴取会」を開催します】
しかし、地域代表+女性団体代表+青年会議所代表+市議OBという顔ぶれでは、ほとんどが高齢者、女性は2名だけ。「市民の皆さんの意見を聴くため」という目的には不足ではないでしょうか。
市民に適切な情報を開示し、共に考えていく姿勢は、少し時間はかかるようでも結局「急がば回れ」になると確信しています。新文化会館についても同じ!
現在、鶴岡市議会は34名で構成されています。東北でもっとも広い市域に暮らす、4万8千世帯・13万7千人(8月末現在)の声をきちんと反映するために、常により良い議会のあり方を模索していかねばなりません。議会改革は非常に大切ですが、「定数を減らして経費を削減すれば万事OK!」というほど単純な問題ではないことにご注意を!!!
▼議員定数の決め方
平成15年までは「人口比例方式」を採用。住民の数に比例して多くなるであろう意見を議会に反映させるために、議員も多くしていた。現在は、首長と議員が提案できる議員定数条例で自由に決められる。
▼議員定数を考える要件
(1)会議体としての議会の能率的な運営。極端に多くも少なくもない数
(2)多数の住民が推す優れた人材の選出。定数が少な過ぎると、優秀な人材でも選挙に通れない可能性が高まる
(3)地方公共団体の組織全体との均衡
▼定数を考える上で留意すべき点
(1)歳出に占める議会費の割合。鶴岡市は0.6%。地方分権の流れの中で全国的に自治体の権限が増えているのに、議会費が下がっていく傾向はおかしい。
(2)定数減少にかかる監視機能への影響
(3)面積および人口にかかる多様な住民意見の議会への反映の可否。平成の大合併を経て、議員一人当たり5.7平方km→10.6平方km、5280人→5659人を受け持つことになり、広い面積・多い人数を代表することになった。
▼議員定数の基準
(1)常任委員会数方式。1委員会あたり7〜8人が一般的。可否同数を避けるため、偶数が適当。鶴岡市は総務・厚生文教・市民生活・産業建設の4委員会制。もっと狭く深く議論するためには、もっと委員会が多いほうが良いのでは。
(2)人口1万人に1人方式。大都市向き。鶴岡市くらいの人口規模だと、2900〜5900人に1人が一般的。
(3)議会費固定化方式。「二元代表制」の意味を考えれば、歳出の1%を議会費に充てても良いのではないか。
その他、「住民自治会や小学校区ごとに1人」方式などもあり得る。広大な鶴岡市では議員一人当たりの面積も重要な要素になる。
▼会場との質疑から:
Q:居眠りしたり、ロクに質問もしない不良議員を追い出すために、定数を減らすべきでは?
A:定数を減らせば、居眠り議員などが減るかというと、むしろ逆。議員としての資質と、選挙の強さは必ずしも比例しないのが現実。
Q:議員報酬は高すぎるのではないか?
A:その地域の住民所得も考慮して決めるべき。「高い」と思われがちだが、しっかり勉強して活動するにはギリギリの額である自治体が多い。
60人以上がご参加。講演も質疑も充実していましたが、女性はわずか3名、青年層もごく少数だったのが残念。一歩ずつ進んでいきたいものです!
by tanaka-tsuruoka
| 2012-09-21 08:35
| 課題・問題