※ これまでの経緯は文化会館改築ポータルサイトをご参照ください。
11月27日付の荘内日報が【鶴岡市新文化会館実施設計まとまる 総事業費3割増の60億円】と1面で大きく報じました。12月定例会には、舞台設備などを除く本体建設工事費用として44.4億円の債務負担行為が上程されています。
去る9月定例会における一般質問で、僕は資機材と人件費の高騰、消費税アップなどが予算に与える影響を問いました。その時の答弁によれば「実勢価格を充分調査し、消費税の影響等にも対応した設計価格と工期を設定し、適正に工事発注していきたい」と。スケジュールについては「実施設計は9月末の完了予定」「28年度当初の開館を目指していきたい」との答弁でしたが、実施設計段階で2ヶ月遅れており、開館は28年度夏頃にズレ込む見通し。今後も予断を許しません。東日本大震災被災地での復興需要に加えて、東京オリンピック開催も決定し、ますます資機材と職人さんの不足、そして価格高騰が予想されます。最近の公共工事でも
3割増しは当たり前、倍増するケースも少なくないとのこと。なんとかこれ以上のコスト増を避け、開館時期が延びないよう、担当部署とともに知恵を絞っていきたい。
世界的に評価の高い
SANAAの設計による新文化会館は、今後40年に渡って
鶴岡市のランドマークとして親しまれる存在になるはず。経費を引き締めながらも、鶴岡市内外から訪れる膨大な数の来館者を自信をもってお迎えできる施設に仕上げていきたいものです!
そして何よりも、ハードに見合うソフトの充実が重要。今年度中に策定予定の「管理運営計画」はもちろん、開館までの2年半を生かして、市民側の準備や体制づくりを進めていかねばなりません。行政頼みでは無理。官民で知恵と力を出し合うことが必須です!